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舟にいたわたしたちは、合わせて二百七十六人であった。 |
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みんなの者は、じゅうぶんに食事をした後、穀物を海に投げすてて舟を軽くした。 |
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夜が明けて、どこの土地かよくわからなかったが、砂浜のある入江が見えたので、できれば、それに舟を乗り入れようということになった。 |
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そこで、いかりを切り離して海に捨て、同時にかじの綱をゆるめ、風に前の帆をあげて、砂浜にむかって進んだ。 |
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使徒行伝 |
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ところが、潮流の流れ合う所に突き進んだため、舟を浅瀬に乗りあげてしまって、へさきがめり込んで動かなくなり、ともの方は激浪のためにこわされた。 |
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使徒行伝 |
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兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうと図ったが、 |
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百卒長は、パウロを救いたいと思うところから、その意図をしりぞけ、泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、 |
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その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じた。こうして、全部の者が上陸して救われたのであった。 |
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わたしたちが、こうして救われてからわかったが、これはマルタと呼ばれる島であった。 |
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土地の人々は、わたしたちに並々ならぬ親切をあらわしてくれた。すなわち、降りしきる雨や寒さをしのぐために、火をたいてわたしたち一同をねぎらってくれたのである。 |