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0 哀歌 4 2 ああ、精せい金きんにも比ひすべきシオンのいとし子ごらは、 陶器とうき師しの手てのわざである土つちの器うつわのようにみなされる。
0 哀歌 4 3 山犬やまいぬさえも乳ちぶさをたれて、その子こに乳ちちを飲のませる。 ところが、わが民たみの娘むすめは、 荒野あらののだちょうのように無慈悲むじひになった。
0 哀歌 4 4 乳ちのみ子ごの舌したはかわいて、上うえあごに、ひたとつき、 幼おさな子ごらはパンを求もとめても、これに与あたえる者ものがない。
0 哀歌 4 5 うまい物ものを食たべていた者ものは、 落おちぶれて、ちまたにおり、 紫むらさきの着物きもので育そだてられた者ものも、 今いまは灰はいだまりの上うえに伏ふしている。
0 哀歌 4 6 わが民たみの娘むすめのうけた懲こらしめは、 ソドムの罰ばつよりも大おおきかった。 ソドムは昔むかし、人ひとの手てによらないで、 またたくまに滅ほろぼされたのだ。
0 哀歌 4 7 わが民たみの君きみたちは雪ゆきよりも清きよらかに、 乳ちちよりも白しろく、 そのからだは、さんごよりも赤あかく、 その姿すがたの美うつくしさはサファイヤのようであった。
0 哀歌 4 8 今いまはその顔かおはすすよりも黒くろく、 町まちの中なかにいても人ひとに知しられず、 その皮膚ひふは縮ちぢんで骨ほねにつき、 かわいて枯かれ木きのようになった。
0 哀歌 4 9 つるぎで殺ころされる者ものは、 飢うえて死しぬ者ものよりもさいわいである。 彼かれらは田畑たはたの産物さんぶつの欠乏けつぼうによって、 刺さされた者もののように衰おとろえ行いくからである。
0 哀歌 4 10 わが民たみの娘むすめの滅ほろびる時ときには 情深なさけぶかい女おんなたちさえも、 手てずから自分じぶんの子こどもを煮にて、それを食物しょくもつとした。
0 哀歌 4 11 主しゅはその憤いきどおりをことごとく漏もらし、 激はげしい怒いかりをそそぎ、 シオンに火ひを燃もやして、 その礎いしずえまでも焼やき払はらわれた。