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雅歌 |
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エルサレムの娘たちよ、 わたしは、かもしかと野の雌じかをさして、 あなたがたに誓い、お願いする、 愛のおのずから起るときまでは、 ことさらに呼び起すことも、 さますこともしないように。 |
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雅歌 |
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わが愛する者の声が聞える。 見よ、彼は山をとび、丘をおどり越えて来る。 |
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雅歌 |
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わが愛する者はかもしかのごとく、 若い雄じかのようです。 見よ、彼はわたしたちの壁のうしろに立ち、 窓からのぞき、格子からうかがっている。 |
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雅歌 |
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わが愛する者はわたしに語って言う、 「わが愛する者よ、わが麗しき者よ、 立って、出てきなさい。 |
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雅歌 |
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見よ、冬は過ぎ、 雨もやんで、すでに去り、 |
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雅歌 |
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もろもろの花は地にあらわれ、 鳥のさえずる時がきた。 山ばとの声がわれわれの地に聞える。 |
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雅歌 |
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いちじくの木はその実を結び、 ぶどうの木は花咲いて、かんばしいにおいを放つ。 わが愛する者よ、わが麗しき者よ、 立って、出てきなさい。 |
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雅歌 |
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岩の裂け目、がけの隠れ場におるわがはとよ、 あなたの顔を見せなさい。 あなたの声を聞かせなさい。 あなたの声は愛らしく、あなたの顔は美しい。 |
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雅歌 |
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われわれのためにきつねを捕えよ、 ぶどう園を荒す小ぎつねを捕えよ、 われわれのぶどう園は花盛りだから」と。 |
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雅歌 |
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わが愛する者はわたしのもの、わたしは彼のもの。 彼はゆりの花の中で、その群れを養っている。 |