| 0 |
哀歌 |
2 |
10 |
|
シオンの娘の長老たちは地に座して黙し、 頭にちりをかぶり、身に荒布をまとった。 エルサレムのおとめたちはこうべを地にたれた。 |
| 0 |
哀歌 |
2 |
11 |
|
わが目は涙のためにつぶれ、 わがはらわたはわきかえり、 わが肝はわが民の娘の滅びのために、 地に注ぎ出される。 幼な子や乳のみ子が町のちまたに 息も絶えようとしているからである。 |
| 0 |
哀歌 |
2 |
12 |
|
彼らが、傷ついた者のように町のちまたで 息も絶えようとするとき、 その母のふところにその命を注ぎ出そうとするとき、 母にむかって、「パンとぶどう酒とは どこにありますか」と叫ぶ。 |
| 0 |
哀歌 |
2 |
13 |
|
エルサレムの娘よ、わたしは何をあなたに言い、 何にあなたを比べることができようか。 シオンの娘なるおとめよ、 わたしは何をもってあなたになぞらえて、 あなたを慰めることができようか。 あなたの破れは海のように大きい、 だれがあなたをいやすことができようか。 |
| 0 |
哀歌 |
2 |
14 |
|
あなたの預言者たちはあなたのために 人を欺く偽りの幻を見た。 彼らはあなたの不義をあらわして 捕われを免れさせようとはせず、 あなたのために人を迷わす偽りの託宣を見た。 |
| 0 |
哀歌 |
2 |
15 |
|
すべて道行く人は、あなたにむかって手を打ち、 エルサレムの娘にむかって、あざ笑い、 かつ頭を振って言う、 「麗しさのきわみ、全地の喜びと となえられた町はこれなのか」と。 |
| 0 |
哀歌 |
2 |
16 |
|
あなたのもろもろの敵は、あなたをののしり、 あざ笑い、歯がみして言う、 「われわれはこれを滅ぼした、 ああ、これはわれわれが望んだ日だ、 今われわれはこれにあい、これを見た」と。 |
| 0 |
哀歌 |
2 |
17 |
|
主はその計画されたことを行い、 警告されたことをなし遂げ、 いにしえから命じておかれたように、 滅ぼして、あわれむことをせず、 あなたについて敵を喜ばせ、 あなたのあだの力を高められた。 |
| 0 |
哀歌 |
2 |
18 |
|
シオンの娘よ、声高らかに主に呼ばわれ、 夜も昼も川のように涙を流せ。 みずから安んじることをせず、 あなたのひとみを休ませるな。 |
| 0 |
哀歌 |
2 |
19 |
|
夜、初更に起きて叫べ。 主の前にあなたの心を水のように注ぎ出せ。 町のかどで、飢えて 息も絶えようとする幼な子の命のために、 主にむかって両手をあげよ。 |