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サムエル記上 |
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夫エルカナは彼女に言った、「ハンナよ、なぜ泣くのか。なぜ食べないのか。どうして心に悲しむのか。わたしはあなたにとって十人の子どもよりもまさっているではないか」。 |
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サムエル記上 |
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シロで彼らが飲み食いしたのち、ハンナは立ちあがった。その時、祭司エリは主の神殿の柱のかたわらの座にすわっていた。 |
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サムエル記上 |
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ハンナは心に深く悲しみ、主に祈って、はげしく泣いた。 |
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サムエル記上 |
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そして誓いを立てて言った、「万軍の主よ、まことに、はしための悩みをかえりみ、わたしを覚え、はしためを忘れずに、はしために男の子を賜わりますなら、わたしはその子を一生のあいだ主にささげ、かみそりをその頭にあてません」。 |
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サムエル記上 |
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彼女が主の前で長く祈っていたので、エリは彼女の口に目をとめた。 |
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サムエル記上 |
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ハンナは心のうちで物を言っていたので、くちびるが動くだけで、声は聞えなかった。それゆえエリは、酔っているのだと思って、 |
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サムエル記上 |
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彼女に言った、「いつまで酔っているのか。酔いをさましなさい」。 |
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サムエル記上 |
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しかしハンナは答えた、「いいえ、わが主よ。わたしは不幸な女です。ぶどう酒も濃い酒も飲んだのではありません。ただ主の前に心を注ぎ出していたのです。 |
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サムエル記上 |
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はしためを、悪い女と思わないでください。積る憂いと悩みのゆえに、わたしは今まで物を言っていたのです」。 |
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サムエル記上 |
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そこでエリは答えた、「安心して行きなさい。どうかイスラエルの神があなたの求める願いを聞きとどけられるように」。 |