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それで、わたしは見た、人はその働きによって楽しむにこした事はない。これが彼の分だからである。だれが彼をつれていって、その後の、どうなるかを見させることができようか。 |
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わたしはまた、日の下に行われるすべてのしえたげを見た。見よ、しえたげられる者の涙を。彼らを慰める者はない。しえたげる者の手には権力がある。しかし彼らを慰める者はいない。 |
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それで、わたしはなお生きている生存者よりも、すでに死んだ死者を、さいわいな者と思った。 |
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しかし、この両者よりもさいわいなのは、まだ生れない者で、日の下に行われる悪しきわざを見ない者である。 |
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また、わたしはすべての労苦と、すべての巧みなわざを見たが、これは人が互にねたみあってなすものである。これもまた空であって、風を捕えるようである。 |
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愚かなる者は手をつかねて、自分の肉を食う。 |
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片手に物を満たして平穏であるのは、両手に物を満たして労苦し、風を捕えるのにまさる。 |
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わたしはまた、日の下に空なる事のあるのを見た。 |
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ここに人がある。ひとりであって、仲間もなく、子もなく、兄弟もない。それでも彼の労苦は窮まりなく、その目は富に飽くことがない。また彼は言わない、「わたしはだれのために労するのか、どうして自分を楽しませないのか」と。これもまた空であって、苦しいわざである。 |
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ふたりはひとりにまさる。彼らはその労苦によって良い報いを得るからである。 |